今回は、ミネルヴィニ先生長年の成長株投資の経験から導き出された、信頼性の高いチャートパターン「ボラティリティ低下パターン」、通称「VCP」を紹介します。
ミネルヴィニ先生の投資手法は、こちらで解説してますので、ご一緒にどうぞ!
信頼性の高いチャートパターンだと?!わくわくすっぞ!
ボラティリティ低下パターンは一体なにもの?
ボラティリティ低下パターンとは、チャートの左から右に向かって、ボラティリティが低下するチャートパターンのこと
ボラティリティは、価格変動の激しさを表すもので、図1のAB間の価格の差30%がボラティリティとなります。
このように、ボラティリティが30%⇒15%⇒5%まで減っていることがボラティリティ低下となります。
ボラティリティ低下は、値動きが落ち着くことを意味します。
値動きが落ち着くことは、売りがほとんど吸収されたのか、もしくは、その銘柄が注目されてなく、取引自体が少ない可能性が高いのです。
それを裏付けるために、株価のサイクル及び出来高を確認する必要があります。
株価サイクル
株価のサイクルは、4ステージから構成されています。
- 第1ステージ 底固め局面 無関心
- 第2ステージ 上昇局面 機関投資家の買い集め
- 第3ステージ 天井圏 機関投資家の売り抜け
- 第4ステージ 下落局面 投げ売り
このように、株価が第1ステージにいた場合、その銘柄は注目されていないため、自然とボラティリティが低下します。これは有効なVCPパターンとは言えません。
有効なVCPパターンの前提条件?
有効なVCPパターンの前提条件は、株価が第2ステージにいること。
つまり、図1のように、A’A間の大きな上昇が必要となります。
その後、株価が落ち着くと同時に、出来高も減少できれば、売りが吸収された可能性が高いのです。売りが吸収されると、出来高を伴う買いで一段と上昇することが可能です。
ピボットポイントとは?
ピボットポイントは、VCPパターンのエントリーポイント。
ボラティリティ低下パターンの最右端、一番ボラティリティが低いポイントの上値がピボットポイントとなり、トレードを仕掛ける最適の株価水準となります。
ピボットポイントを出来高を伴ってブレイクアウトしたら、そのまま買いのエントリーをするのが正解です。
ピボットポイント到達前に買うのも、ピボットポイントから2%-3%以上離れた場所から買うのもおすすめされてません。
また、ブレイクアウト時の出来高は、正確な数字はなく、平均出来高の40%-50%以上が望ましいケースが多いそうです。
私は、エントリーする際に、残念ながら出来高を見ていません!なぜなら、平日の深夜に出来高を確認しながらエントリーできないからです。。。
その代わりに、ピボットポイントで逆指値買いを設定し、翌日に出来高を確認します。もし出来高が少なく、株価も伸びていない場合は、そのまま損切します。
実例
VCPパターンの概念を理解したところで、まず実例を見ていきましょう。
こちらは、AMDの日足チャートとなります。2020年2月から約半年かけてVCPパターンを形成し、7月末に一気にブレイクアウトしていきました。
まとめ
VCPパターンの概念自体はあまり難しくありませんが、実際のチャートからVCPパターンを探し出すのは意外と大変です。
「finviz」という無料ツールを使って、一次スクリーニングし、あとはチャートとにらめっこですw
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